やわらかに煌めく漆

地模様の入った絹の反物に本漆を塗り込み、
曲げても割れない素材「漆絹布」が完成しました。
柔軟な漆の素材は、漆商品の代表的な器や皿ではなく、
これまでに使われなかった物への用途が広がります。
今までにない新しい素材が「漆絹 -ウルシルク-」です。

STORY
誕生ストーリー

新しい漆のカタチが、
四人の匠から誕生しました。

私たちは、友禅、蒔絵、表具、金箔の職人が、
分野を超えて集まった金澤職人塾「一匠」です。
着物の反物と漆を組み合わせた新たな素材を思い描き、
2016年ごろからメンバーで開発に取り組んできました。

試行錯誤の末たどりついた、
今までにない新しい素材。

漆は木地や紙などの表面に塗り重ねれば、
つやを出す塗料となる一方で、
塗られた物を固める性質がある漆は、
金箔を貼る際の接着剤としても用いられます。
これに着想を得て、絹に漆をごく薄く塗ったところ、
柔軟性とつやを備えた布地が完成しました。

曲げる、切る、彩る。
「漆絹 -ウルシルク-」

耐久性を上げるため、本漆をもとに天然素材を加えた
独自の漆を考案し、絹地への染み込み具合など
微妙な調整を重ね、ひびや折れ目が付かない
「漆絹 -ウルシルク-」にたどり着きました。
今までにない新しい素材、それが漆絹です。

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