金沢の伝統工芸は加賀藩前田家の手厚い保護の下で育まれ、現在36業種の伝統工芸があり、古くからの技法、意匠など伝統文化が受け継がれています。師匠から弟子へと先人から受け継がれた伝統工芸、最近では、それぞれの業種で食器やインテリア小物などの商品も製作されています。そんな中、加賀友禅、金沢仏壇、金沢箔、金沢表具の4人の職人が業種の壁を超えてコラボし、新しい商品が生まれました。伝統を継承しながら革新していくこと、それが金沢の伝統工芸です。
松村 謙一
Matsumura Kenichi
金沢箔
Kanazawa Haku
松村製箔所
文化庁選定 金沢金箔伝統技術保存会会長
伝統工芸士
金沢に受け継がれてきた伝統工法で金箔の製造を3代に渡って行っています。
現在は4代目として次男が技術の継承のため携わっています。主に文化財を中心に製造を行っています。主なものとして日光東照宮陽明門・京都西本願寺など世界遺産にも指定されているものに使われています。
太田 正伸
Ota Masanobu
加賀友禅
Kaga Yuzen
加賀友禅工房・文庵
伝統工芸士
下絵から染めまで、ほとんどの工程を当工房で行い、色褪せ対策として堅牢度の高い染料を使っています。
また、友禅で培った技術や技法をいかし加賀友禅の仕事だけにとどまらず、異業種との交流を深めながら生活に密着した商品なども幅広く手掛けています。
金沢仏壇
荘厳 ~巧みな技が集まり生まれる神聖な美~
大竹 喜信
Ohtake Kishin
金沢仏壇
Kanazawa Butsudan
匠楽 大竹仏壇製作所
蒔絵師
伝統工芸士
創業明治15年、曾祖父の時代より代々仏壇・仏具製作に携わっております。
私は、この仏壇・仏具製作技術を活かし、現代のニーズに合った商品作りに取り組み、先人からの伝統技術を守るべく、日々努力を続けております。
その先の事を考え、過去・現在・未来とつながる仕事ということを日々感じながら製作しています。
武部 正典
Takebe Masanori
金沢表具
Kanazawa Hyougu
たけべ拾翠堂
一級技能士
表具全般 (掛軸、屏風、額装、襖・障子の張替)の仕事をしてます。
京都で、約7年修業し石川県に戻り家業を継ぎました。
近年、軸装には古糊(5年以上発酵させた糊)を使い、昔ながらの裏打ちを行っています。
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